触らぬ神に祟りなし?

世の中には「そりが合わない」「うまがあわない」といった苦手な人との付き合いに悩んでいる方がおられます。


ある相談者さんは、苦手な上司に心を痛められ、退職を考えるどころか、すべてが嫌になって、生活のすべてを投げ出そうとされていました。


しかしアドバイスに沿って考えを変更し、会社と亀裂の入らない形での相談を行い、一機にそれまでの悩みから解放された方がありました。


私は、逃避や敵前逃亡にも「賢明」なら、それは”アリ”なのが、長い人生での戦い方なのではないかと思います。


転職の相談も受けることは少なくないのがカウンセラーの仕事ですが、「転職よりも先に『合わない人』との付き合い方を学ぶのが先だ」とアドバイスをしています。


他には、

・自分からは他と差別せず必要なことは伝える。評価も公平に行う。

・相手の長所は積極的に認める。

・なるべく接触を減らして、その他の時間に引きずらない、考えない。

というようなアドバイスもしています。


私は、教師時代にクラブ指導の都合上、武道の段位を取ったことがあります。これは、いろいろなことを教えてくれました。


中でも戦いには、攻めと受けがあること。そして受けの中には、身体を使っての物理的直接防御と距離とタイミングと速度を見極めての「カワシ」があることを知ったのは、とても良い学びとなっています。


人生にも、その長い道のりでの出来事に「カワシ」が必要になることがあると思うのです。