うつ病に効果のある食べ物のお話です。
肉類、乳製品などトリプトファンを多く含む食べ物
セロトニンやノルアドレナリンなど脳内に150種類以上もある「脳内伝達物質」のバランスがうまくとれなくなるために、うつ病になると考えられています。
安心感などを司り、うつ病にもっとも関係の深いと言われている
「セロトニン」の量をまずは増やすことが先決になります。
セロトニンの材料となるのはトリプトファンという必須アミノ酸です。
したがって、トリプトファンを多く含む食べ物を食べることで体内のセロトニンの量が増え、うつ病の治療に効果があるというわけです。
トリプトファンを多く含む食べ物には、乳製品や肉類などが挙げられます。
とくに、レバーやチーズなどはお勧めです。
ヨーグルトはうつ病におすすめ
ヨーグルトは前述のトリプトファンを含む食品としても効果大ですが、そのほかにも効果的な成分が含まれています。
その成分とは、ヨーグルトに含まれるプロバイオティクス、または良質なバクテリアです。
これらは、脳内の化学成分を変化させ、不安やうつ病に関連した障害の治療に役立つと言われています。
ヨーグルトが腸内細菌に影響を与えることによって脳内の化学成分が変化し、健全な行動に導く可能性があると言われています。
ビタミン群の摂取もうつ病に効果的
ビタミン群は、セロトニンの吸収を促進させる効果があります。
また、ビタミンDは更年期の女性のうつに効果があると言われています。
ビタミンDを多く含む食べ物には、鮭、サンマ、カレイ、イワシ、タラの肝油などの魚、乳製品や卵、レバー、腎臓肉などがあります。
ビタミンDは太陽の光を浴びることによっても体内に生成されます。
太陽の光はうつ病の発症と関係があるとも言われており、日内変動や冬季うつ病などの季節変動などにも影響があると考えられています。
ビタミンB群もうつやその他の精神的な問題を予防する効果があると言われています。
とくにビタミンB16は、生理前の心身の不安定な症状に効果が高く、生理前や更年期にとても感情的になってしまう女性が、精神的に安定するために有効です。
ビタミンB16は、美肌効果もありますので摂取しておいて損はありません。
ビタミンEは「老化予防ビタミン」とも呼ばれており、性別に関わらず、老化や痴呆の予防に効果があるようです。
心に何らかのプラスの影響があると考えられています。
チョコレートもうつ病に効果的
チョコレートなどの甘いものは、食べると「ホッ」として、幸福感を感じることがあります。
これは先ほどお話した、安心感と関係の深い脳内伝達物質のセロトニンが一瞬パッと広がるからです。
しかし、急激に増えたセロトニンは反動ですぐになくなってしまいます。
それにより、チョコレートを食べる前よりも、返ってイライラが募り、さらに安心感を得ようとしてまたチョコレートを食べてしまう。
この繰り返しによって、いつしかうつ病の深みへと落ち込んでしまいます。
うつ病になると無性に甘いものが食べたくなることがあります。
甘いものにはコカインと同じ働きの「中毒性」があるので注意が必要です。
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