ストレス

ストレスが溜まりすぎる事で、 うつを発症してしまう事はすでにご存知の通りです。 しかし、なぜストレスが溜まると、うつを発症してしまうのでしょうか。 そのメカニズムについて見ていきたいと思います。


ストレスは、誰でも受けるものですし抱えているものです。 しかし、うつになる人とならない人がいますよね。 ある一定のラインを超えたストレスを受けるとうつになる、 というわけではないようです。


例えば、大切にしていた母親が突然亡くなったとします。 多くの人は立ち直れますが、少数の人は立ち直る事が出来ずに、うつを発症します。 この違いを考えると分かりやすいでしょう。


前者の人は、対象喪失という強いストレスを受けてもうつにはなりません。 まず亡くなったことでショックを受けますが、抗ストレス性のホルモンが脳内に分泌されます。 このことで辛い事実を受け止める事が徐々に出来るようになるわけです。


そして、「いつまでも泣いていては母も浮かばれない」など、 正常に思考が働き、「このままではダメだ。明日から会社に出よう」など、 ストレスから立ち直る行動をおこせるのです。


しかし、うつになってしまう人は、ストレスによるショックの後、 これらの経緯を上手く辿れなくなってしまうのです。


抗ストレス性ホルモンは、しばらくの間ですと脳内に分泌されますが、 長期間ともなると分泌を止めてしまいます。ですから、ストレスにさらされる時間が長いほど、 うつは酷くなっていくと考えられます。