モーツァルトについて

モーツァルトは発達障害だった

  大作曲家のモーツァルトは典型的な発達障害 であったとされています。彼の伝記を書いたケルトナーによると、モーツァルトは成人してからも落ちつきがなく、神経質で、いつも手を動かしたり、せっかち に動き回ったり、咳き込むように話していたということです。気分は不安定で、陽気にしていたかと思うと、突然落ち込んだり、怒りにかられて悪態をついた り、急に女性的な優しさを見せたりしたといいます。


 また、友人だったテノール歌手のマイケル・オ・ケリーの回想によると、ふだんはぼんやりしていても、ひとたび音楽に向き合うと、彼の顔には燃えるような天才のまばゆい輝きが宿ったと述べています。

また、かんしゃくを起こしたり、下品な物言い でも有名で、大司教や興行主と大喧嘩して「くそを垂れてやる」とか「オレのケツをなめろ!」などと怒りをぶちまけていたそうです。対人スキルは極めて低 かったようです。また、根っからの女好きで、女性関係は自由奔放、天真爛漫で相当にさかんであったようです。


 身の回りのことはまったく不得手で、整理整頓は妻のコンスタンツェにまかせきり、その妻も浪費家であったため、金銭感覚ができず、高額消費などをくり返 したあげく、賭けビリヤードなどの賭け事にも走ったため、晩年は借金と貧困に苦しみました。彼の小児期からの多動、衝動性、情緒不安定、特定の物へのこだ わり、大人になっても子どものような屈託のない天真爛漫な気性は、まさにADHDそのものです。