更年期の落ち込み、不安

更年期の症状で大きなものとして、気持ちの落ち込みや不安感があります。今までは気にならなかった小さな物事にも過敏に反応して、ガックリと落ち込んでしまう、又、原因のない不安感におそわれてしまうという事もあります。

また、年齢的にも子供や夫との関係や、親達の高齢化、自分の仕事のストレスなども増える時期ですので、許容範囲を越えてしまったと感じて、どうしてよいの かわからなくなってしまう事もあります。また、女性ホルモンの減少により、判断力がにぶったり、忘れっぽくなったりします。そういった自分の変化に動揺 し、落ち込んでしまう事もあるでしょう。

それまで自信を持ってバリバリと暮らしてきた人ほど、この変化に対応しきれず、心身ともに不安定になり、理由のない不安感に襲われる、疲労感から抜け出せないなどの症状が出る事が多いようです。中には何もする気が起きない虚脱状態になってしまう人もいます。

完璧主義の人ほど自分で決めた目標が高く、今まではそれをこなしてきたという自信ある事から、完璧に出来ない自分にショックを受け、自分を責める事も多く なります。しかし、今はそういう時期なのだと受け入れ、出来なくても仕方ないと思える事で、ありのままの自分を受け入れて気持ちを楽にする事が出来ます。

一緒にいて気持ちが楽な友人などと過ごす時間を持つ様にするのも大切です。同じ趣味を持った人と楽しい時間を過ごすのも良いでしょう。また苦しい時は、信 頼のおける年配者に相談するのもいいでしょう。更年期障害は心の病気と合併している事も多いです。自分でどうしようもないと感じたら、早めに受診する事が 大切です。