失くしてしまった悲しみに

うつになるきっかけとして、 喪失体験というものがあります。大きな「悲しみ」という感情を伴いますので、 周囲の理解を得ることは、他のきっかけでうつになった時よりも容易ではあります。

しかしながら、喪失体験は本人にとって非常に辛いものです。 大切な何かを無くしてしまう事が原因ですから、取り戻す事ができない分、 回復にも時間を要する事があるかもしれません。

喪失体験とは、大切な両親、パートナー、ぺットなどが亡くなったり、 リストラなど職を失う事を指しますが、対象が大切であれば大切であっただけ、 こころのバランスを失ってしまいます。

とくにその対象が「代替のきかない、唯一無二の存在」であった場合はなおさらです。 もう二度と会えない、復帰できないという気持ちは、絶望感にも等しい物があるのでしょう。

しかしながら、喪失体験をしたからといって誰もがうつになるわけではありませんね。 例えどんなに大切な対象を失ったとしても、何かを心の支えとしたり、 考え方を切り替えるなどすることでいつかは笑顔も出てきます。

もちろん、誰しも喪失体験をすれば悲しみにくれますし、どうしようかと不安になります。 それは自然な反応なので良いのです。

しかし、うつを伴うほどとなると話は別です。 一刻も早く、喪失体験によるショックから抜け出さなくてはなりません。 この場合は、こころの安定を取り戻す事が第一となります。

感情を思いっきり解放する事も一つですし、これ以上引きずる事の無いよう、 やる気やポジティブな嗜好になるようなサプリメントを使って気持ちを引き立たせる事も重要です。

喪失体験は人生で必ず経験するものですが、現実をしっかりと見て前を向く勇気が持てるよう、 日頃からこころの安定を意識することも大切かもしれませんね。