近年患者数が増加しており医療費への影響や自己破壊的な行動による生産性の低下などから経済へ与える影響も大きいと話題になってきたのが、この症状です。
主に精神力動的精神医学からの研究がなされているが、生物学的な研究は未だ少なく、治療法は精神療法を主体とし、薬物療法を併用することが多いようです。
ICD-10では、情緒不安定性人格障害境界型と呼ばれています。
もともとボーダーとは、神経症の症状と精神病(特に統合失調症)の症状の境界の症状という意味であったものが、近年気分障害(感情障害)との関連で語られるようになったものです。
この症状を抱える方は、疫学調査で人口の0.70~2.0%程度になると言われています。
気分障害(感情障害)や物質関連障害などを合併することも多く、抱えている不安感を解決させるために、自我の内部で自己の評価を上げることもあるため、自己愛性人格障害とセットで扱われることも多いようです。
対人関係の不安定さを回避しようと、引きこもりのような状態になることもあるため回避性人格障害(不安性人格障害)と診断されてしまうこともあります。
経過の途中でミュンヒハウゼン症候群の自傷を見せるなどの行為から自殺に至る例も珍しくありません。
しかし、比較的治癒に向かう道のりは遠いものではないため、早い段階でのカウンセリングは、とても有効です。
どうぞご相談ください。
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