相談を受けたときに気をつけたい「3つのポイント」

悩みを相談されて、どう答えればいいのか迷ったことのある人は多いはず。

 

 恋愛や仕事、家庭事情など、人から相談を受けることはありませんか?

 相談者が親しい人であればあるほど、できるだけ役に立つアドバイスをしてあげたいと思うものですが、正論を言えばいいというものでもないし、かといって本人の役に立たない助言など持ってのほか、その人にマッチしたアドバイスをするのって本当に難しいですよね。

 家族や友達からの悩み相談に、わたしたちはどう対処すればいいのでしょうか。

 

相手の“本音”を見極めて相談に乗る

 人の相談に乗る上で忘れてはいけないのは、ほとんどの相談者は“言葉のプロ”ではないということです。

 「悩みのるつぼ」にしても、悩みごとを投稿してくる人の多くは文章を書くことに慣れていない人。そういった人の相談は「文章の結びにある質問=相談者が本当に聞きたいこと」とは限りません。文章の途中や後半のどこかでポロッと本音が出ることがあるのです。

 

 これは、口頭での相談も同じで、相談者のセリフの中のクエスチョンマークに対して答えるだけではなく、その中に見え隠れしている「本音」を見極めてあげる必要があります。

 

「相手と同じ温度」で相談に乗る

 「相手に共感」することも、悩み相談に乗る時のポイントです。「共感」のコツは、「相手と同じ温度の風呂に入ること」。

 

 わたしたちはついつい、相手が「こういうことで困っている」というと「こうすればいいじゃん」と、今の自分の立場から見て一番論理的で行動可能な指針を手早く答えてしまいがちです。しかし、それは困っている人に対して安全地帯から忠告しているに過ぎません。

 

 そうではなく、「相手と同じ温度の風呂に入り」、つまり相手の身になって考えることで、その感情や感覚まで共有してあげようと試みること。その態度こそが重要なのです。

 

悩みとは、複数の問題がこんがらがった状態

 そもそも“悩み”とは何なのでしょうか。

 「複数の問題がこんがらがった状態」が“悩み”であり、個々の問題は単純なことがほとんどです。この、絡まり合った問題を解きほぐしてあげるのも相談相手の仕事なのです。

 

 相談者の話をよく聞き、悩みの構成要因を分解して、「今できること」「今やるべきこと」を見つけ出してあげられれば、相談者はきっと楽になるはずです。