◆妄想性人格障害
(次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□
十分な根拠がないにもかかわらず、他人が自分を利用したり危害を加えようとしていると思い込む。
□
友人などの誠実さを不当に疑い、そのことに心を奪われている。
□
何か情報を漏らすと自分に不利に用いられると恐れ、他人に秘密を打ち明けようとしない。
□
悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなしたり、脅かすような意味があると思い込む。
□
侮辱されたり、傷つけられるようなことがあると、深く根に持ち、恨みを抱き続ける。
□
自分の評判やうわさ話に過敏で、勝手に人から不当に攻撃されていると感じ取り、怒ったり、逆襲したりする。
□
根拠も無いのに、配偶者や恋人に対して「愛人がいるのではないか」といったような疑惑を持つ。
◆分裂病質人格障害
(次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□
家族を含めて、人と親しい関係を持つことを楽しいと思わず、持ちたいと思わない。
□
ほとんどいつも孤立したような行動をとる。
□
他人と性体験を持つことにあまり興味を見せない。
□
趣味のような、喜びを感じる活動にあまり関心がない。
□
親、兄弟以外に親しい人や信頼できる人がいない。
□
他人の称賛にも批判にも無関心に見える。
□
よそよそしく冷たい。感情の幅が乏しい。
◆分裂病型人格障害
(次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□
分裂病の症状に似た「関係念慮」を持っており、「あらゆることが自分に関係している」と考える傾向がある。
例えば、他人が話をしているのを見ると、自分の噂をしていると思う。
□
迷信深かったり、「自分はテレパシーの能力を持っている」「第六感が働く」と言ったりするなど、魔術的な思考や奇妙な空想を信じている。
□
実際には存在しないはずの力や人物の存在を感じるなど、普通にはあり得ない知覚体験や身体の錯覚が見られる
□
考え方や話し方が奇異である。例えば、会話内容が乏しい、細部にこだわりすぎる、抽象的、紋切り型など。
□
疑い深く、妄想じみた考えを持っている。
□
感情が不適切で乏しい。例えば、よそよそしくてほほえんだりすることがない。うなずくなどの表情や身振りがめったにない。
□
奇妙な宗教に凝ったり、迷信を信じていたりするために、行動や外見もそれに合わせて、奇妙で風変わりになっている。
□
親子関係以外では、親しい人や信頼できる人がいない。
□
社会に対して過剰な不安をいつも持っている。
それも、ほとんど妄想に近い恐怖であることが多い。
◆演技性人格障害
(次の8つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□
自分が注目の的になっていないと楽しくない。
□
しばしば不適切なほど性的に誘惑的・挑発的な態度をとる。
□
感情表現が浅く、変わりやすい。
□
絶えず自分の身体的な魅力を強調して、人の関心を引こうとする。
□
感情表現がオーバーなわりには内容が乏しい。
□
芝居がかった態度や感情表現をする。例えば、感傷的に泣いてみせたり、ささいなことに大げさに喜んでみせる。
□
周りの人や環境の影響を受けやすい。
□
対人関係を実際以上に親密なものと思い込み、たいして親しくない人にもなれなれしく振る舞ったりする。
◆自己愛人格障害(
次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□
自分を特別重要な人間だと考えている。
□
限りない成功、権力、才気、美しさ、理想的な愛の空想に取りつかれている。
例えば、自分は才能にあふれているから、どんな成功も思いのままだし、素晴らしい相手と素晴らしい恋愛ができるなどと思い込んでいる。
□
自分は特別であって独特なのだから、同じように特別な人たちや地位の高い人達にしか理解されないし、そういう人たちと関係があるべきと信じている。
□
過度な賞賛を要求する。
□
特権意識を持っている。自分には特別に有利なはからいがあって当然だと思い込んでいる。
□
自分の目的を果たすために、いいように他人を利用する。
□
共感する部分に欠けている。つまり、他人の感情や欲求が理解できず、認めようともしない。
□
しばしば嫉妬する。または、他人が自分に嫉妬していると思い込んでいる。
□
尊大で傲慢な行動や態度が見られる。
◆境界性人格障害
(次の9つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□
愛情欲求が強いために、愛情対象が自ら去ろうとすると、異常なほどの努力や怒りを見せる。
□
相手を理想化したかと思うと、こき下ろしてしまうといったように、
人に対する評価が極端に揺れ動くので、対人関係が非常に不安定。
□
アイデンティティが混乱して、自分像がはっきりしない(同一性障害)
□
非常に衝動的で、ケンカ、発作的な過食、リストカット(手首を切る)衝動買いなどの浪費、覚せい剤などの薬物乱用、衝動的な性行為が見られる。
□
自殺行為、自傷行為や自殺を思わせるそぶり、脅しなどを繰り返す。
□
感情が極めて不安定。
□
絶えず虚無感にさいなまされている。
□
不適切で激しい怒りを持ち、コントロールできない、そのため、物を壊したり、人を殴ったりといった激しい行動を起こす。
□
ストレスがあると、妄想的な考えや解離性症状が生じることがある。
◆反社会性人格障害
(15歳以来反社会的な行動が認められ、次の7つの基準のうち、3つ以上が当てはまります。)
□
逮捕の原因となる行為を繰り返し行うことで示されるように、法を守るという社会的な規範に従うことができない。
□
人をだます傾向がある。例えば、自分の利益や快楽のために嘘をつく、偽名を使う、人をだますといったことを繰り返す。
□
衝動性が強く、将来の計画が立てられない。
□
怒りっぽく、攻撃的で、頻繁にケンカしたり、繰り返し暴力をふるう。
□
向こう見ずで、自分や他人の安全を考えない。
□
一貫して無責任である。例えば、一つの仕事を続けられない、借金を返さないといったことを繰り返す。
□
良心の呵責を感じない。例えば、人を傷つけたりいじめたり、人のものを盗んだりしても、反省することなく、正当化する。
※
18歳以上であること。
※
行為障害が15歳以前に見られている。
(例:盗み、ケンカ、放火、家出、不登校、窃盗、嘘をつく)
◆回避性人格障害(次の7つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
□
人から批判、否認、拒絶されるのを恐れて、重要な人と会わなければならない機会を避けてしまう。
□
「好かれている」と確信できる人としか、付き合おうとしない。
□
恥をかかされたりバカにされたりすることを恐れて、親密な相手に対しても遠慮してしまう。
□
人が集まっているような社会的な状況では、批判されないか拒絶されないかと、そればかり考えてしまう。
□
「自分は人とうまく付き合えない」と思っているため、新しい対人関係がつくれない。
□
「自分は社会的にうまくやっていけない」「自分にはいいところがない」「人よりも劣っている」などと思っている。
□
「恥をかくかも知れないから」と思い、新しいことを始めたり、
個人的にリスクを冒すようなことに対して異常なほど引っ込み思案である。
◆依存性人格障害(次の8つの基準のうち、5つ以上が当てはまります。)
□
日常のことでも、人からあり余るほどのアドバイスと「大丈夫だよ」
「何かあったら助けてあげるよ」といった保証をもらわなければ決められない。
□
自分の生活上の重要なことでも、たいてい人に責任を持ってもらいたがる。
□
人の支持を失うのが怖くて、人の意見に反対できない。
□
自分の判断力や能力に自信がないために、自分自身の考えで計画を始めたり、物事を行うことができない。
□
人から愛情や支持を得るために、不快なことまでやってしまうことがある。
□
「自分で自分のことができない」という強い恐怖や無力感を感じている。
□
死別生別を問わず、親しい関係が終わった時に、自分を世話し、支えてくれる別の関係を必死に求める。
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「自分がだれにも世話されずに放っておかれる」という恐怖に、非現実的なまでにとらわれている。
◆強迫性人格障害
(次の8つの基準のうち、4つ以上が当てはまります。)
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細かいこと(規則、順序、構成、予定表など)にとらわれて、ポイントを失う。
□
何か一つでも落ち度があると、それを理由に計画の達成を丸ごとあきらめてしまうというような完全主義。
□
娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事にのめり込んだり、効率よくすることにのめり込む。
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一つの道徳、倫理、価値観に凝り固まっていて、融通が利かない。
□
とくに思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
□
自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり、一緒に仕事をすることができない。
□
金銭的に、自分に対しても他人に対してもケチである。
将来の破局に備えてお金は貯めておくものと思っている。
□ 頑固である。
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