うつ病で涙止まらない ある患者さんのお話

 

仮面うつ病

私は職場のストレスが原因でうつ病にかかりました。

営業という職種がら、毎日数字の達成度に関して

責め立てられることには慣れていました。

 

毎日のように上司から大声で罵詈雑言を浴びるので、

営業に出る車の中で大声で歌ってストレスを発散していました。

しかしついに限界が来たのか、毎日ふとした瞬間に涙が出るようになりました。

悲しい出来事が起こったわけでもなく、いつのまにか涙が流れているので困っていました。

 

ある日の仕事中、妻に「涙止まらない」とメールをしたところ、

かねてから様子のおかしい私を心配していた妻は病院へ行こう言ってくれました。

 

受診しようとした病院は有名な心療内科で、なかなか初診の予約が取れませんでした。

そのとき私は涙が止まらない症状の他に、

めまいや動悸、息苦しさを感じていたのでとても不安でした。

 

出勤できないほど体調が悪いので、何日か会社を休みました。

やっと心療内科を受診し、アンケートに答えて、先生の診察を受けたところ、

うつ病と診断されました。

 

そのときはどこかほっとしました。

よくわからない体調不良に名前をつけてもらったことで、安堵したんだと思います。

そして、休職をすすめられたので、診断書を書いていただき、

翌日職場に郵送してしばらく仕事を休職させてもらうことになりました。

 

薬が効いてくるまでは、不安な気持ちが消えずに毎日辛かったです。

症状が落ち着いてくると、今まで忙しく働いていた分ゆっくり休もうと思えるようになりました。