女に伝わらない男心、そこにはあるホルモンが! 理解し合うための3ステップ

 

女に伝わらない男心、そこにはあるホルモンが! 理解し合うための3ステップ

写真: マイナビニュース

「仕事が忙しい、休めない」という男性と、彼(パートナー)といつも一緒にいたい女性。付き合い始めは盛り上がっていたのに、いつしか気持ちが大きくすれ違い……。「何で男性はこうなの!」と女性をキレさせてしまうのは、なぜなのだろう。彼が仕事熱心なのは、「もしかして自分に魅力がないせいかも」と悩み落ち込む女性も多いようだが、果たしてそれは本当にそうなのだろうか?

○男性ホルモンが指令を出していた!?

男性の心理・行動を理解するには、男性ホルモン(テストステロン)の働きを知るのが近道。テストステロンは、男性にとってエンジンオイルのようなものだが、ここで注目すべきは、テストステロンが「男を仕事に向かわせるホルモン」であるということ。まずは、テストステロン値が高い男性の特徴を見ていこう。

テストステロンが多い男性ってこんなタイプ
・冒険心があり、知的好奇心が旺盛
・目標のため、コツコツ努力する
・出世欲があり仕事に熱意がある
・闘争心が強い、縄張りを主張する
・弱い物や仲間を助けようという気持ちが強い「ヒーロータイプ」
・公平・公正意識が高い(ウソをつかない)
・社会性がありすぎて、家庭やプライベートを顧みない一面も……
・身体的には生活習慣病やうつ病、EDになるリスクが低い

男性ホルモンの専門家によれば、上記のような特性が明らかになってきている。簡単にいうと、テストステロンは外に向きに、広く社会のために働く特徴がある。そのため、身近な家庭の細々としたことやパートナーとの時間よりも、「仕事優先!」になってしまうわけだ。彼の男ゴコロの根底にはテストステロンが作用していたのだ、と理解すると、苛立(いらだ)ちや悩みも半減できるかもしれない。

しかし、このテストステロンは男性だけに限定されるホルモンではない。実は女性にも分泌されている。第一線でバリバリ働いている女性は、テストステロン値が高い傾向にあるといわれている。

○ホルモン低下は病気のリスクに!

「人は血管とともに老いる」とよく言うが、その影に性ホルモンの影響があることをご存知だろうか。女性の場合はエストロゲン、男性の場合はテストステロンが影響し、それぞれ血管保護作用があることが分かっている。男性のテストステロン低下は、一般に40代前後から始まり、動脈硬化など血管の病気のリスクを高める可能性がある。また、テストステロンは、ストレスが多いと低下してしまう。なお、女性は閉経後(平均閉経年齢51歳)にエストロゲンが激減する。

○「仕事重視」の彼への3ステップ

これで、女性には身勝手に思ってしまう男性の「仕事重視」の気質は、男性ホルモンが一端をになっていることが分かってもらえただろう。では、そんな男性とどう向き合っていくべきなのか? 3ステップで考えてみよう。

STEP1)お互いのホルモンの違いを理解する男性と女性がぶつかり合ってしまう原因は、仕事重視のテストステロンのせいばかりではない。女性は、男性のテストステロンと特性が大きく異なる「オキシトシン」というホルモンと深い関わりを持っている。このオキシトシンは、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、女性ホルモンのエストロゲンの値が上昇すると、脳の下垂体から分泌される。

オキシトシンは、排卵日や性行為、出産、授乳時などや子供や恋人、ペットなどに接している時にも分泌されると言われている。テストステロンが社会という広い対象に向かうのに対して、このオキシトシンは接している身近な人間に対して、密接な愛情を注ぐホルモンなのだ。テストステロンが好奇心や冒険心だったとすると、オキシトシンは気持ちを安定させ、人との信頼感を深めるホルモンといえる。

真逆とまではいかないが、男女で深く作用するホルモンはこんなにも違う。自分との違いを、まずは女性が理解することが必要といえるだろう。

STEP2)彼に文句をいう前に、彼にも違いを教えてあげる仕事を優先するパートナーに、「どうして分かってくれないの!」と女性はよくキレるが、わざと仕事を優先しているわけではない男性にとっては、大きなストレスになる。しかもこのストレス、男性のテストステロンの分泌を低下させてしまうのだ。

強いストレスがかかると、体温や臓器の働きなど身体の様々な部分に指令を出す自律神経のバランスが乱れ、テストステロンの分泌に関わる精巣にも悪影響が出る。テストステロン値が下がると、男性でも更年期のような不調やうつ状態になることがあり、また、ED(勃起不全)やセックスレスなどになる可能性もある。

パートナーとの関係をよりよく保つなら、キレるよりもまずは、STEP1の仕組みを彼にも伝えて、「女性は愛情を重視する生き物」と理解してもらうことが大事といえる。

STEP3)スポーツ観戦やゲームなど白熱系デートをテストステロンは、午前中が高く夕方から低くなるという日内変動がある。そのため、デートの時間を遅めに設定するとやる気がなくなってしまうかもしれないので、できれば早めの時間に設定しよう。

仕事よりも優先してもらうなら、スポーツ観戦やサバイバルゲームなど競い合うような勝負事は、男性のテストステロンが上昇するので優位に働くといえる。また、そんなデート中、ゲームに勝った時やカッコイイプレイをした時など、「さすがね!」と彼をほめてあげると、更にテストステロンはアップする。

女性のように、のんびりカフェでくつろいでしゃべるとか、ウダウダとショッピングをする、というデート設定はテストステロンを刺激しないので、男性はあまり興味を抱かない。ちょっとアクティビティが高いデートを意識してみるといいだろう。

(からだエイジングから引用)